ルールについて
スローピッチソフトボールのリーダーチーム“REDCAPS”の"Big
Daddy"Arai氏が「これだけはぜひ覚えておいてもらいたい!」というルールを抜粋してまとめてくれました。
ご本人の許可を得ましたので、ここに掲載いたします。 |
はじめに
by"Big Daddy" Masatoshi Arai(Red
Caps #45)
これはレッドキャップスのメンバーにせめてグラウンドが作れる、そして審判ができるようになるために、スローピッチソフトボールのルールをまとめたものである。とはいってもルールは非常に膨大なものであり、全てを掲載するのは面倒くさい。また実際にルールブックなるものも世に出まわっているので、ここでは押さえておきたいルールを大幅に抜粋してみた(文面はルールブックのものとは異なる)。昨年1年間振り返ってみて、メンバー間のルールの理解度に大きく差があるように感じた。そのためにライン引きなどのグラウンドの作成、審判の仕事が一部のメンバーに集中してしまったように思える。せっかくスローピッチをやってるんなら、この辺が自分で出来るようにならないとね!という気持ちから作成してみた。かくいう私も経験が浅く、以下で記す内容に不足があるかも知れないが、それは随時追補していきたいと思う。 |
構成は次の通り。なお、ルールは我々が行うゲームに沿った形でまとめてある。
- 選手構成、選手交代
- エクストラヒッター
- ゲーム (イニング )
- 投手、捕手
- 打撃
- 走塁
- 用具
- プレイングフィールド
- 審判
- ローカルルールについて
このドキュメントをまとめるにあたり、次の資料、
Web サイトを参考にした。
- 選手構成、選手交代
- 先発メンバーは 10 人もしくは 11 人制。 11
人制の場合、エクストラヒッター (EH)1 人を入れたエクストラヒッター制を採用する。
- エクストラヒッターについては「 3. エクストラヒッター」を参照のこと。
- エクストラヒッター以外のメンバーは野球と同様の
9 つのポジションのほかに、投手・捕手の定位置以外なら、フェア地域のどこに守備してもよいショートフィルダー
(SF) で構成される。
- エクストラヒッター制の採用は両チームで任意。つまり両チームの先発メンバーの人数が
異なってもかまわない。
- エクストラヒッター以外の先発登録された選手は、一旦交代しても自分の打順を受け継いだ選手と交代することが条件で一度に限り再出場が可能である。
- エクストラヒッター
- エクストラヒッター制を採用した場合、試合開始から終了まで継続しなければならない。
- エクストラヒッターは常時 1 人であり、打順は試合中は変更できない。
- エクストラヒッターは守備につくことはできない。
- エクストラヒッターはいつでも交代が可能であり、交代後の選手が新たなエクストラヒッターとなる。
- 一旦交代してベンチに下がったエクストラヒッターは再出場できない。
- ゲーム
-
- 7 イニングで行う。
- 7 イニング終了時に両チーム同点の場合、延長イニングに入る。
- 球場使用時間制限、天候悪化などの理由の場合、ゲームを中断し、コールドゲームとなる
( 再試合はなし ) 。
- NSAルールでは 4 回 (?) 終了以降はコールドゲームとして成立すると書かれている。
( トーナメント戦を考慮している )
- 投手、捕手
-
- 投手は投球前に片足か両足を投手板に触れていなければならない。
- 投球時、自由足は踏み出す必要はないが、踏み出すときは、1歩に限られる。
- 軸足は投球が手から離れるまで、投手板の触れていなければならない。
- 投球は適当なスピード ( 打者が打てるスピード
) であって、地面から 6feet( 約 1.8m)
以上
12feet( 約 3.6m) 以下の弧を描くように投げること。
- JSA では 1.5m 以上 3.0m 以下となっている。また
NSA( 全米ソフトボール協会 ) では 6feet(
約
1.8m) 以上 10feet( 約 3.0m) 以下と規定している。
- 打者を意図的に 1 塁に歩かせたいとき ( 敬遠
) は、そのことを球審に申し出るだけでよい。
- ウインドミル投法で投げてはならない。
- 投手は球を受けたら、 10 秒以内に次の投球をしなければならない。
- 不正投球 ( イリーガルピッチ ) を投げた場合は打者にワンボール、さらに走者がいる場合は進塁が一つ与えられる。
- イリーガルピッチを打者が打った場合 ( プレイが継続された場合
) 、攻撃側がそのプレイの結果を生かすか投手のペナルティをとるかのいずれかを選択することができる。
- 準備投球について、イニング開始前に最大 3
球認められる。
また交代した投手についてプレイ前に最大 3
球認められる。準備投球の投球数は審判が決定する。
- 捕手はキャッチャーボックス ( 球場の項参照
) の外で投球を捕球してはならない。
- 捕手は投球を受けた後、たとえ塁上に走者がいる場合でも直接投手にボールを返さなければならない。
- 打撃
-
- 2 ストライク後のファウルボールは、三振となり、アウトとなる。
-
- バントおよびチョップヒットを狙った場合、打者アウトとなる。
チョップヒットとは打球を高く弾ませるため、バットを振りおろすようにしてボールを地面にたたきつける打法。
- 投球がストライクまたはボールを宣告される都度、ボールデッドとなる。
- 死球による出塁は認められない。死球になった場合、ボールデッドとなり、ストライクゾーンの外で当たった場合は、1ボールが与えられる。
- インフィールドフライは適用される。
インフィールドフライはノーアウトあるいは
1 アウトで走者が一塁、一、二塁、一、三塁、満塁の場面で内野エリアにフライの打球があがった場合に適用される
( ライナー性の打球では適用されない )
。
- 走塁
-
- 走者は、投球が本塁に達する前に、離塁出来ない。
離塁したときは、アウトが宣告され、ボールデッドでノーピッチとなる。
-
- 四球はボールデッドとなり、走者はフォース以外は進塁できない。
- 投球が打たれない限り、走者は進塁できない。
- 外野に飛んだ打球を内野に返球した時点で、一旦ボールデッドとなる。
- 用具
-
- 使用するボールは革あるいはゴムの 3 号球 (12
インチ球 ) を用いる。
- バットは革ボール対応の 3 号球用のバットを用いる。
- ヘルメットについて、打者、打者走者、走者は安全対策として着用を義務付ける。
着用しない場合は打席に立つことができない。
- ダブルベースについて
- ソフトボールでは、一塁での走者と一塁手との交錯を防ぐため、一塁にダブルベースを使用する
( ただし使用は任意 ) 。
下記のルールはダブルベースを使用した際のルールである。
- ベースは白色とオレンジ色に識別された一体構成となってており、オレンジ部分はファール地域に設定される
( 図1 参照 ) 。
- 打球が内野に打たれるか、外野に打たれるか、振り逃げで、打者走者が最初に一塁を走り抜けるときは、オレンジベースに触塁しなければならない。
- オレンジベースに触塁しなければ、触塁したとはみなされず、打者走者が白色ベースに戻るまえに守備側にアピールされるとアウトになる。
- 一塁を走り抜けた後は、白色のベースに帰塁する。
- ヒットまたは四死球で、一塁でプレイが行われない時は、白色・オレンジのどちらに触塁してもよい。
- いったん白色ベースに帰塁した後は、その後のプレイは白色ベースが基準になる。
- 守備側のプレイヤーは、常に白色ベースを使用する。
ただし、一塁側ファール地域からのプレイの場合は、打者走者・守備者とも、どちらのベースを使用してもよい。
- 打球が白色ベースに触れた時はフェア、オレンジベースのみに触れた時はファールボールになる。
- プレイングフィールド
-
- プレイングフィールドについては図2 、図3 を参照のこと。
- 基本的な距離、サイズについては、次の通りである。
塁間 ( 一辺 )
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65'(19.81m)
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マウンド - 本塁
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50'(15.36m)
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バッターボックス
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横 3'(0.914m) ×縦 7'(2.134m)
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バッターボックス ( 前ライン )- 本塁の中心
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4'(1.219m)
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本塁の中心 - バッターボックス ( 後ライン
)
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3'(0.914m)
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バッターボックス - 本塁
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6''(0.152m)
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キャッチャーボックス
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横 8'5''(2.565m) ×縦 10'(3.048m)
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- マウンド - 本塁間の距離について、昨年までは
46'(14.02m) としていたが、投手の安全性を考慮して、
NSA ルールである 50'(15.36m) を採用する。
- 一塁、三塁はベースの 2 辺を塁間の線の内側に一致するように置く。
- 二塁はベースの中心と塁間の線の交わる点が一致し、ベースの辺が塁間の線に平行になるように置く。
- 審判
-
審判は以上のルールを熟知し、ゲームを進行していただきたい。
また、ストライク/ボール判定に関して、審判の立ち位置に注意を払う必要がある。
スローピッチソフトボールの場合、投球がストライクゾーンを上から下に通過するため、野球のようにキャッチャーの真後ろではなく、右打者の場合はキャッチャーの向かって右斜め後ろ、すなわち左打席側に立つことで判定がしやすくなる。
さらにホームプレート後ろにゴムマットを敷くことでさらに正確な判定ができる。
- ローカルルールについて
対戦両チームの同意があれば、ローカルルールを設けることを認める。
現在、DH制 ( 複数ポジションに置くことも
OK) が挙がっている。
- あるポジション/打順を 2 名で共有する。
- その 2 名の間では何度でも交代が可能。
打席当日来ているメンバーを効率よく出場させるためにもこれを積極的に採り入れたい。
図 1 ダブルベース
図 2 プレイングフィールド ( 内野 )
図 3 プレイングフィールド ( 本塁周辺 )
協力:"Big Daddy"Arai氏(Red Caps#45)
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ページ担当:所沢の孫悟空